セロトニンが、心身にもたらすメリットはたくさんあります。例えば、頭の働きがよくなる、平常心を保てる、血液の流れがよくなる、若さを保てる、頭痛などの痛みを遠ざけるなどです。ここでは、心のバランスを保つ働きについてみていきます。
感情のバランスを保つ役割を備える
セロトニンは、感情のバランスを保つ役割を持っているため、セロトニンが活性化すると、常に平常心を保てるようになります。セロトニンは、脳内の神経伝達物質のノルアドレナリンと、ドーパミンのバランスを保っています。
ノルアドレナリンが多すぎると、うつの原因になることもある
ノルアドレナリンは、ストレスを伝える物質です。これが多すぎると、過剰な興奮や不安に陥りやすくなり、うつの原因になることがあります。外部からの刺激に反応して心拍を速め、血圧を上昇させて、体を戦闘モードに切り替えます。
ドーパミンは快楽や報酬を司る神経
一方、ドーパミンは快楽や報酬を司る神経です。ドーパミンが暴走すると欲望が抑えられなくなり、ひどい場合は依存症になってしまいます。ノルアドレナリンが少なすぎて、危険を察知できないのも困りますし、ドーパミンが少なすぎて意欲がわかず、無気力になってしまうのも問題です。
ストレスを左右するセロトニン
セロトニンがきちんと分泌されている人は、心の状態が安定しているため、ストレスを受けてもさらっと受け流し、ストレスを溜めることはありません。セロトニンが不足している人は、落ち込みやすいため、ストレスを受けるとその重圧に押しつぶされ、自律神経が乱れ「うつ」の状態に陥りがちです。
やる気や集中力のアップには適度なストレスも必要
ストレスと聞くと、マイナスのイメージを抱きやすいですが、適度なストレスは、緊張感をもたらし、やる気や集中力のアップにつながります。例えば、試験や試合の前は、重圧を受けてストレスがかかりやすいですが、「いい点を取ろう!」「合格しよう!」「必ず勝とう!」といった気持ちになり、よい結果を引き寄せる原動力にもなります。
現代社会で生きている限りは、ストレスがゼロになることはありませんが、ストレスを受けた時の対処の仕方と、セロトニンを活性化させる実践を行うことで、ストレスとは上手に付き合うようにしましょう。
セロトニンの活性化レシピ
かぼちゃのチーズ蒸しパン |
セロトニンのサポート食材 ・ホットケーキ 材料(2人分)1人分 208kcal ホットケーキミックス‥‥‥50g |
作り方 |
1.かぼちゃは皮つきのまま1cm角に切り、チーズは5mm角に切って耐熱の器に入れ、ラップをかけて電子レンジで約1分加熱する。
2.ホットケーキミックスに牛乳を加えてよく混ぜ、なめらかな生地になったら1を加えてさっくり混ぜ、紙カップに流し入れる。 3.蒸気の上がっている蒸し器で約10~12分蒸して完成。 |