
Q: 自分を主張できず、遠慮してしまいます。
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「人間関係」で一番煩わしいのは「利害関係」です。
「利害」がズレれば、多少性格が合わなくてもなんとかやり過ごせるものです。
”主張できず遠慮してしまう”ことは自分を抑えているようでイヤな気もしますが、
「利害」をずらすことができるなら、そのほうが自分にとって得な場合が多いものです。
例えば、デザートにケーキ、シャーベット、アイスがあったとして、
小うるさい人と希望するものがバッティングしたなら、
譲ってあげるほうが後でグチグチ言われずに済みます。
これは些細な例ですが、「その時に自分の希望を押し通すことが、どれほどメリットがあるのか?」
ということも考えてみるべきなのでしょう。
その時に自分の希望が通らない、主張できないということは
「いいタイミングではない」という天からのメッセージかもしれません。
上手くいく時は、邪魔が入らずスンナリ通るものです。
また、自分の主張について、プラン1、プラン2など何パターンか考えることも一つの方法です。
主張や希望に柔軟さが無ければただの「おねがい」「ごり押し」になりかねません。
そして、自分の主張や希望を実現する方法は、その場で押し通すだけではありません。
密かに周りの意見を確かめてみたり、仲間を集めてみたりすることで効果的に実現できることのほうが多いものです。
いわゆる「根回し」です。
そして、自己主張だけが自分の存在感をアピールする方法でもありません。
本当の自己主張というのは、「自分の中で意思や考えをクリアにできている状態」だと言えます。
それを他の人に知らしめるということは、ある意味で自分のネタばらしをするということですから、
発表するタイミングを図る必要があるということです。
何でもかんでも、自分が望むときに自己アピールできることが「自己主張」できていることなのでしょうか?
SNSで簡単に自分が好きな時に自分の行動をアップできる時代ですので、
あたかもそれが「自己主張」していると考えてしまうのでしょうか?
みんな同じように同じようなことをアップしているのですから、
そこに何ら差別化は図れていません。
オリジナリティがあってこそ自己アピールする価値があるのだと思います。
ほかの人と同じような考えであれば、自己アピールすることにこだわらず、
譲れるものなら譲ってあげればいいのです。
ダチョウ倶楽部のギャグのように「どうぞ、どうぞ」と責任まで押し付けるくらいの
したたかな考えでいいのだと思います。
「どうしても譲れない」というときはそんなにありませんし、
自分が本当にそう感じるときは物怖じせず前に出ていけると思います。
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