お悩みアーカイブ 19

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***** 10代 女性 *****

人に嫌われると不安になる自分が嫌です

私は小さい頃からずっと人に嫌われることが怖いです。
基本的に争いごとが嫌いで人と仲良くしたいと思うので、相性が合わない人でも友達でいようします。

たとえ苦手な人や嫌いな人でも優しくされたり、良い一面を見ると、友達でいようします。
でも陰で悪口を言われたり避けられたりして傷つくことの繰り返しでした。

それ以来、一度嫌な思いをするとそのことで頭が一杯になり、なかなか忘れることができません。

最近も一部の人からイジメ的なことをされています。

仲が良かった子たちも流されて同調して、私と距離を置いています。

もうすぐ学校も卒業で、この環境も変わるので時間が忘れさせてくれるだろうと思いますが、
これから先また嫌なことがあったときに、どう考え方を変えればいいでしょうか?

自分をこんなに苦しめるのはもう嫌です。
誰にでも好かれることはあり得ないと分かっていますが、
どうすれば何事も気楽に考えられるでしょうか。

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こんにちは。

学生時代だけでなく、社会人になっても「イジメ」は存在します。

残念なことです。

人の中には、自分と違うとそれが認められず、攻撃してくる者がいます。

「自分が優位に立っていたい」という意識が異常に強い者にこの傾向があります。

いわゆる小さなプライドが高すぎる輩(やから)です。

そういった輩は老若男女関わらず存在しますから、

学校、会社、日常生活においてどこでもイジメが発生する危険性があります。

ですから、学生のあなただけでなく、お父さん、お母さん、兄弟姉妹、みんなイジメや嫌がらせに遭う可能性が

あるのです。

これは現在の教育システムに「心の教育」が無いため、「人を思いやる心」が育たない人間が増えていることが
根本にあります。

加えて、IT技術などの進化で色々なものが一層便利になっていきています。

物品、情報が数段に手に入りやすくなり、

そういう状態が当たり前だと勘違いさせることにつながっています。

従って、少しでも遅れたり、内容が違うと「クレーム」をつける人間が急増しているのです。

これが対人関係でも同じように考える「勘違い人間」を作り出しているのです。

物品にクレームをつけるように、自分の考えと違う人を攻撃するのです。

こういう風潮はますますひどくなっていくと思います。

自分の気持ちをどう維持していくかという自衛手段も必要になってきます。

もちろん、世の中「勘違い人間」ばかりではありません。

年齢問わず、一般常識を持っている人が大部分ですし、

しっかりした考え、思いやりの心を持っている人もたくさんいます。

ですから、むやみやたらに人を攻撃してくる「勘違い人間」に遭遇するのは、

運が悪い一種の車の出合い頭事故のようなものととらえ、

決して自分を責めるようなことをしてはいけません。

イジメに関しては、個人個人によって状況が違いますので、一般的なアドバイスはできません。

ですから、ここではあなたの「人に嫌われたくない」という気持ちにフォーカスを当てていきます。

まず、「友達」とは何でしょう?

友達であれば、いつでもどこでも楽しく過ごせるのでしょうか?

友達であれば、あなたと共通点ばかりなのでしょうか?

もちろん、あなたと共通点が多ければ多いほど親密になれます。

しかし趣味や好み、考え方が100%一致することはありませんので、相違点がかならず出てきます。

その相違点についてお互いがどのように接するかによって、わだかまりやしこりが残るかどうかが決まってきます。

「違うところがあって当たり前」であるはずなのに、

いつのまにか「違うところが許せない」という感覚に陥ってしまうことがあります。

あなたの「人に嫌われたくない」という気持ちは、逆に「違うところは許してもらえない」という思い込みが

根本にあるのが原因の一つだといえます。

友達とは「共通するところで楽しくつき合う」ものです。

「違うところ」は許したり、許されたりするものではありません。

非常識的なもの、反社会的なもの以外は何ら相手の許可を得る必要はありません。

あなたも相手が自分とは違っていても、口をはさむ必要はありません。

友達とは作ろうとしてできるものではありませんし、無理に友達関係を維持しようとするから

自分とは相性や趣向が違う相手とも付き合わなくていけないことになります。

共通することが多い相手とは自然と友達関係になりますし、最低限のマナーさえ

配慮していれば関係維持も難しくはありません。

あなたとしては、まずそういう相手を友達とするように意識を変えていきましょう。

若い時は「おひとり様」でいることが恥ずかしく思えるようですが、

乱暴な言い方になりますが、それは「ヒマ」だから気になることなのです。

部活やバイトや、勉強や自分のやりたいことがいっぱいであれば、友達との約束もなかなか果たせず、

かえって一人でいるほうが毎日がスムーズに運ぶことさえあります。

結局のところ誰にでも当てはまることですが、「目標」や「やりたいこと」を見つけることが人生において

最初にやるべきことで、友達を作ったり、

人との関りをもつのはその途上でオマケのようについてくることではないでしょうか?

誠意的に一生懸命、自分の目標に向かっている姿には、誰しも魅かれます。

つまりその時点で人は十分魅力的になっていますので、無理をして人間関係を作ろうとしなくても、

いい友達が寄ってくるのだと思います。

そういう状態で出会う人とは、やはり共通点も考え方も通じる場合が多いでしょうから、

いい関係が築けるのだと思います。

あなたの場合、卒業を機会にそれまでの友達関係を一旦リセットし、

まずはあなた自身としっかり友達になるように、自分のこころの声を聞いてみてください。

"本当は自分が何をしたいのか" "本当はどうしている時が幸せなのか" "自分は何が得意なのか"

もしそれらが分からなかったら、必死にそれらを探すようにしてください。

人によっては答えはひとつではないでしょうし、次第に変わっていくこともあるでしょう。

あなたのそれらは、あなたにしか分かりません。仲の良い友達でもそれらは人によって違うのです。

それを見つけようとすることが生きている意味であり、見つけだせればそれを全うすることが人生です。

そこには「人に嫌われたくない」「人のことが気になる」などという意識は無意味でしかありません。

卒業がいい転機です。 

これを境に "私はこうしたいんだ" という気持ちを大切にする考え方に変えていきましょう。

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