自律神経失調症の治療には、ビタミン剤も用いられます。自律神経のバランスを整える「ビタミンBとC」、またはホルモンのバランスを整える「ビタミンE」などが処方されることがあります。ビタミン剤は他の薬と併用することが多く、補助的なものになります。
抗ストレスビタミン
ビタミンの中でも注目したいのが、ストレス耐性を高めるビタミンB群で、特にビタミンB1、B6、B12が有効です。抗ストレスビタミンと呼ばれ、疲労回復に効果を発揮するビタミン剤です。
ホルモン剤の導入
女性の場合は、思春期や更年期にホルモン分泌が不安定になって、自律神経失調症を起こしやすくなります。卵巣摘出などをした場合も同様です。そのときは「ホルモン剤」で補充することもあります。
自律神経失調症に効果的なビタミン
自律神経失調症に効果のあるビタミン類です。症状、効能、多く含まれている食品別に記載していますので、ご参照ください。
成分 | 症状 | 効能 | 多く含まれる食品 |
ビタミンB1 | 集中力低下、疲労感 | 神経系を整える、糖質の代謝、脚気の予防 | ほうれん草、ウナギ、豚肉、玄米、豆類、アスパラ |
ビタミンB6 | 不眠、疲労感、口内炎 | 肌の健康維持、タンパク質の代謝 | 鮭、鶏肉、マグロの赤身、カツオ、サンマ |
ビタミンB12 | 集中力低下、疲労感、肩こり、腰痛、手足のしびれ | 神経系の調整、貧血予防 | チーズ、納豆、サバ、イワシ、アサリ、鶏レバー |
ビタミンC | 貧血、肌のシミ、ストレス過多 | 抗酸化作用、免疫力低下の改善、鉄分の吸収 | 芋類、柑橘類、緑黄色野菜 |
ビタミンE | めまい、肩こり、のぼせ、手足の冷え | 抗酸化作用、血液循環の正常化 | かぼちゃ、植物油ナッツ類 |
自律神経失調症に効果のあるホルモン剤
自律神経失調症に効果のあるホルモン剤ですが、女性ホルモンのエストロゲン、男性ホルモンのテストステロン共に、イライラ感、のぼせ、手足の冷えに効果があります。
栄養不足ならぬ栄養障害
現代の食生活はスナック菓子や清涼飲料、サプリメントなどが好まれ、若年層には栄養不足もさることながら栄養障害が見受けられます。
ビタミンが欠乏すると、「イライラする」「動悸がする」「疲れやすい」「頭痛がする」「胃がもたれる」といった症状を引き起こします。このような症状だけをみると、自律神経失調症と勘違いしてしまいそうなので注意が必要です。
ストレス解消レシピ
和風ピザトースト |
ストレス解消食材 ・わさび漬け 材料(2人分)1人分 295kcal 食パン‥‥‥6枚切り2枚 |
作り方 |
1.食パンにわさび漬けを塗る。
2.刻んだ笹かまぼこ、チーズ、のりをのせ、トースターで焼いて完成。 |