地球にとっての月、ベストフレンドとは?
少なくとも地球が今の状態になって以来、月は地球のそばにずっと寄り添っています。
明るくまばゆい存在を表現するのによく太陽が例えられますが、
実際は、地球にオゾン層がなければ地球上の動植物は太陽エネルギーの恩恵にあずかれません。
オゾン層があるから、私たちは屋外で日光浴などを呑気に楽しめるのです。
オゾン層がなければ、一瞬のうちに皮膚がんになります。
地球に磁場があるから、太陽の有害な放射線もまともに受けずにすんでいるのです。
しかし、月は太陽ほどパワフルな存在ではありませんが、いつも静かに地球のそばに居てくれます。
満月の光は、私たち人間の心を清らかに洗い流してくれるような気がします。
パワーストーンや財布を浄化するのによいという話を聞いたことがあります。
真偽のほどは別にして、それで自分の気持ちが満たされるなら信じるに値するのです。
欧米では昔、狼男やバンパイアのように月の光を「妖しいもの」とイメージしていたようですが、
日本では「お月見」に見られるように、古くから月の光に親しみを感じていたのだと思います。
日本の静かな夜の原風景に「お月見」は昔からマッチしていたのでしょう。
個人的には、満月の光を反射して明るく輝いている雲の端の部分を見ていると、
何か懐かしい昔を感じさせてくれます。
それが昔のいつ頃のことを感じさせているのかは分かりません。
ただ漠然とそのような気にさせるのです。
煌々と美しく光る雲の端ですが、とても静かで透き通っている光を感じます。
それゆえ、何もかも忘れ自分を純粋にさせてくれる力があるのでしょう。
曇っていない満月の夜で、煌々と光る月がちょうどいい角度で眺められる日はそう何度もありません。
そんな時は、是非とも「月光浴」して自分自身を浄化するイメージをしてください。
自分の中が清らかな光で満たされていくイメージを、月の光を浴びながらやってみてください。
バイオリズムが不調な時はそれでリセットする弾みになりますし、
好調な時はあまり調子にのらないように、冷静さを取り戻すきっかけになります。
太陽も月も地球にとっては欠かせない存在ですが、
太陽ほど存在感をアピールせず、
ずっと静かにそばに居てくれる月のほうが私は好きです。
人間関係もそうなのではないかとよく思います。
友人知人、家族に関わらず、
気が付けばずっと静かにそばに居てくれていたというような人が、
自分が大切にすべき人なのではないかと思います。
ワイワイ、ガヤガヤと楽しく付き合える関係も必要でしょう。
しかし、最後に自分が心の拠り所にできる関係というのは、
普段は常に連絡を取り合ってなくても、
何か話したいと思ったときに、
頭ではなく心が浮かべる人との関係ではないでしょうか。
その人に何かを頼りたいわけでも、
期待をしたいわけでもありませんが、
最後にはその存在を感じたいと思える人が
自分にとってのベストフレンドなのだと思います。
実際はなかなかそういった人物と巡り合うのは難しいでしょう。
いくら普段は頻繁につきあいをしていても、
相手が利害関係を持ち込んでくるような人物であれば、
それは大切な人ではなく、ただの知人なのです。
それ以上の関係にすべき人ではありません。
ですから、家族、友人、恋人、夫婦に関わらず、
自分が大切にしたいと思える人には、
地球にとっての月のように、
こちらがそっといつまでもそばにいてあげるような距離感でつきあいをしていけば、
相手も次第に同じような感覚で自分のそばにいてくれるものだと思います。
ベストフレンドは精神的なつながりです。
逆に利害関係を持ち込みたくはない、
いわば「聖域」のような感じすらします。
口には出さずとも「無償の愛」をお互いに感じ合えたなら最高の関係ではないでしょうか。
人生で恐らく最も長くつきあうであろう、夫婦やパートナーとそのようなベストフレンドの距離感で付き合えれば、
理想的なのでしょうね。
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