
心のバイオリズムが乱れたら…
***手を合わせること***
少しイラついた時などに、目を閉じて両手を胸の前で合わせると
僅かですか落ちつきを取り戻します。
これはつまり、お祈りの姿勢です。
日本古来よりこの姿勢は、神社仏閣にてお祈りをするときにするものと刷り込まれてきた私たちは、
お祈りをしていなくても、この姿勢をとることにより落ち着きと平穏さを取り戻せるのでしょう。
それに加えて手を合わせることは、体の左右で循環している「気のちから」を合体させ増幅させることになります。
言ってみれば、電池のプラスとマイナスをつなぐようなイメージです。
静かなエネルギーですが、とても大切で効果的なエネルギーです。
体を流れている「気」が普段は左右で循環しているものを、
手を合わせることで一つの流れにして体の中を流すイメージをしてみてください。
「気」というのは、目に見えないもので、個人によってとらえ方も異なりますので、
自由にイメージしてください。
大切なのは、静かなエネルギーを自分なりに感じ取れるようなイメージをすることです。
人前で手を合わせるのを躊躇するときは、
心の中で、「自分が胸の前で手を合わせている姿」をイメージするだけでも構いません。
少しイラついたり、ざわついたり、落ち込んだりしているときは試してみてください。
***お祈りをすることとは***
神社仏閣でお祈りをするときは、誰しも心静かに自分の気持ちと対面します。
祈る内容が、自分のことであれ、家族のことであれ、仲間のことであれ、
その瞬間の心持ちは、純粋で、穏やかで、誠実なものです。
お祈りすることは願いを叶えたいという思いが第一の理由ですが、
無意識に、お祈りすることで自分が穏やかになれることが分かっているので、
その穏やかさを求めお祈りをするのです。
穏やかさの源は、脳内で分泌する「幸せホルモン」によることが、
脳科学の研究でも証明されていることは、以前もお伝えしましたが、
自分のことよりも、他者のことを祈るほうが分泌量も多いようです。
それほど、人間というものは、他者への貢献で自分が活かされたり、幸せになれる生き物なのでしょう。
それに加え、願うことに対しては常々気にかけていたり、
気を配ったり、高い意識を持っていたりしているはずですから、
自分のモチベーションにもなり得ます。
自分のことではなくても、例えば「家族の健康」を祈れば、
「そのために自分はどうするのか?」という問いかけを無意識にしていることになります。
それが心のベースになり、色々な自分の目標や願いに対して心が動いていくのです。
「手を合わせて願う」ことがあるのは、単なる「願い事」ではなく、自分の心を豊かにするものなのです。
少し心のバイオリズムが悪くなった時などは、
お近くの神社仏閣へお参りにいくことを習慣にしてみてください。
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