最終回 ゆっくりでも、しっかり幸せをつかむ方法

最終回 ゆっくりでも、しっかり幸せをつかむ方法

最終回 ゆっくりでも、しっかり幸せをつかむ方法

****「心をリセットする環境作り」****

イヤなことが多い毎日を過ごす中で、それらをやり過ごすには「自分の心を素早くリセット」することが

自分の心を守るうえでも大切になってきます。

理不尽なことにいつも真っ向からぶつかっていては、心身共にもちません。

「理不尽なこと」ですから、ほぼ自分の落ち度ではないはずですので、
責任を感じることも、深刻になりすぎる必要もありません。

そして「理不尽なこと」は大小さまざまです.

「ここは譲れない」というケースは思いっきり対峙すべきだと思いますが

どうしても譲れないという状況は、逆に日常的に頻繁に起きないものです。

つまり自分に原因が無いときは、
「なんじゃそら?」「はいはい、もうよろしいですか?」などと心の中で適当にあしらって、
自分の心をイヤな感じから素早く「リセット」するのがいいと思います。

みなさんもそんなにヒマではないはずですから、ひとつのことに引きずられるのは時間も気持ちも
もったいないと考えるようにしてはどうでしょうか。

とはいえ、究極にマイペースな人で無い限り、心をリセットするには何かしらのきっかけや環境が必要となります。

以前、「心の体質改善」には、以下の3点が必要だとお話しました。

①「心を整えること」

②「自分の居場所を整える」

③「体を整える」

今回は②の自分の居場所を「居心地のいい場所」に整えることについてお話します。

「自分の居場所を整える」ことは心をリセットする「環境」を作ることにつながります。

自分の居場所とは人によってさまざまです。

自宅では自分の部屋や自分の机まわりやリビング、ダイニングテーブル、自分の趣味をする場所でしょうし

勤務先では自分の席、車の中や、行きつけのお店や場所などでしょうか。

そのようなところをできるだけ整えて、自分にとって「一息つける場所」というものを作ることを強くオススメします。

今回は自宅での居場所の整え方についての一例をお話します。

私は子供の頃より随分長い間、家族と狭い団地住まいでしたので、自分の部屋などありませんでした。

唯一自分のスペースとして確保できたのは勉強机だけでした。

もちろん、仕切りも何もありませんので家族とはシースルー状態でした。

冗談めかしにパントマイムで扉をあけて、自分の部屋に入るマネをしたものです。

それほど、プライバシーのかけらもありませんでした。

それでも自分の机に向かうと「自分だけのスペース」のような感覚を得て
少し隔離された気分にはなりました。

特に自宅では、たとえほかの人とはシースルー状態の場所でも、
そこに戻れば一息つけるという場所を整理整頓し、

自分の好きなグッズやパソコンやスマホ、
趣味のものなど利便性を考えてレイアウトしてみてください。

ここで大事なのは、「整理整頓」をまず心がけるということです。

なぜなら、気持ちが不安定な時は必ず身の回りも「雑然」としてくるからです。

ですから、少し自分の運の巡り合わせやバイオリズムが悪くなってきたなと思ったら、

まずは、自分の気持ちを整理するように、身の回りの整頓から始めてみてください。

「整理整頓」と言っても、神経質にする必要はありません。

見た目が雑然としていないようにすれば、それだけで気分も好転してきます。

あとは、探し物に困らない程度に整理することです。

几帳面に分類して片づけられる人は、それに越したことはありません。

しかし、そこまでできなければ、まず「身の回り品の分量を減らす」ことがコツの1つめです。

”記念に残るかなぁ”程度のものは写真などデジタルデータで保存しましょう。
どうしても現物じゃないとだめというものだけ残しましょう。

”いつかまた使えるかなぁ”程度のものは、まず使いませんので処分しましょう。

逆に言えば、本当に「お気に入りのもの」だけに囲まれるような空間づくりを考えてみましょう。

人生は選択の連続です。

”捨てる、残す”という選択をする練習を日常からしていくことで、

大げさかもしれませんが、これからやってくる大きな選択もしっかりできるというものです。

コツの2つ目は、要らないものを処分した残りは、大雑把に分類して箱に放り込んでしまう方法です。

”そこ探せば必ず見つかる”という風にしておきます。

少しオシャレな柄の箱に入れてフタをしておけば見た目は雑然とはしません。

そのように大きく分類した箱があふれそうになってきたら、定期的に中身を断捨離しましょう。

片づけられない人というのは、たいてい”置きっぱなし”にしていることが多いようです。

そして、”置きっぱなし”が増殖してきて、最終的に”もういいや”ってことになってしまいます。

ですからとりあえずは「所定の箱」に入れてしまうことです。

自分の大切な「居場所」が雑然としてしまうと、、
「心のリセット」ができず調子が悪いまま毎日を過ごすことになります。

悪い流れがあるときは、早めにそれを断ち切るきっかけが必要です。

自分の「居場所」に戻ることは「リセット」をするひとつの方法ですので、大切にしましょう。

**「セルフ緑化」のススメ**

自分の「居場所」を整頓することができたら、ぜひ花や観葉植物を置いてみましょう。

老若男女問わず、「緑」は潜在的に誰しも欲している大事な癒しです。

小さな鉢植えひとつでも構いません。

家族や同居人のことを考えずに自分専用のものを購入してみてください。
その方が愛着がわきます。

そしてふとした時にぼんやり眺めてみてください。その時だけでも頭の中を空っぽにできます。

現代人はPC、スマホなどを通していろいろな情報で頭がオーバーフローしがちです。

自分では疲れていないようでも、毎日そういう日々が続いている筈ですので、

1日に1度は空っぽにして、再びチャージできるようにスペースを作ってあげましょう。

個人的には若葉色が好きですので、観葉植物を置くようにしていますが、
部屋の灯りを透かして見ると、私のアカウントの写真のように緑がきれいに楽しめたりします。

このようにして、その場所に戻れば、ホッとして、元気をチャージできるような
自分なりの場所を意識して作ることが、「心のリセット」に大きく役立ちます。

すでに自分だけの部屋がある人は、十分に恵まれていますので今以上に”意識して
自分だけの「聖域」「癒し部屋」「チャージ部屋」として大切に整えていきましょう。

****「心をリセットするきっかけ作り」****

イヤなことがあっても、これをすればリセットできるという簡単な行為をひとつ持っておくと
案外助けられるものです。

自分だけに効果のある「自己暗示」的な位置づけです。

何でも構いませんが、「手軽にできること」「自分の好みに合わせる」ことが大切です。

例えば…

①コーヒーや紅茶好きであれば、いつもよりは高級なものを飲んでパワーを充填しているイメージをしてみる。

②パワーストーンなどが好きであれば、お気に入りの石やお守りをさすることでパワーをもらっているイメージをしてみる。

③最寄りの神社へお参りする

④風呂に塩を一握り入れて入浴し、体から悪いものが出ていくイメージをしてみる。

⑤花が好きであれば、いつもより少し高いものや、分量を多めに買ってみる

⑥好きな音楽を聞いて、自分にとって心地よい状態のイメージをしてみる。
(高音質で聞いてみるのもいい方法です)

⑦目を閉じて、心の中で自分が天上からの光に手を合わせているイメージをしてみる。

などなど・・・

お酒や買い物、ギャンブルなど、「依存症」になりかねないものは避けましょう。

それをすることで、悪い流れを断ち切れると自分に信じ込ませることです。

アスリートなどがする「ルーティンワーク」も一種のおまじないであり、自己暗示です。

それをすることで精神的に安定するからです。

もちろん、すぐには目に見えて効果が出ないことが多いでしょうが、

それでも続けていくことをおすすめします。

なぜなら、その行為をすることで自分の気持ちの中で「イヤなことや悪い流れに対して行動を起こしている」、

「だから大丈夫」という刷り込みをしていることになります。

ですから何もしていなかった時の気持ちよりも自信(強さ)が増していくのは確かです。

その一方で「これで一発解決できるわけではない」ということも潜在的に理解しているのですから、

柔軟性(心のしなやかさ)も備わってくるのです。

つまりその行為をすることで、毎回皆さんの心に「強さとしなやかさ」が少しずつ刷り込まれていることになります。

そして最終的にはその行為をしなくても、イヤなことに対しての自分の気持ちの持っていき方が
分かってくるようになります。

また、以前お話した自分の周りにある「プチハッピーを集める」ことで

いつのまにかイヤなことから意識が離れていくことが多いようです。

これは心理療法で言う「自己確認のプロセス」と言います。

イヤなことに出くわすと、しばらくはブルーな気持ちになりますが、

それを引きずらないためにも、みなさんの周りにあるプチハッピーを再確認し、

自分にとってプラスのことに意識を向けることで

リセットが容易になります。

例えば、「イヤなことがあったけれど、私の体調はいいし、週末には楽しいイベントも待っている、
帰リ道で好きなケーキも買って帰れる。なんだぁ、絶好調じゃないか」という具合です。

少し能天気に聞こえるかもしれませんが、とにかく「ひきずらない」ことが目的です。

「ひきずる」ことと「反省」は全く違います。

「反省」は済んだことを振り返りますが、解決法を見つけ出すことです。
「ひきずる」ことは、同じことを何度も考え、堂々巡りを起こすことで、時間だけが過ぎていきます。

素早くリセットすることを心がけましょう。

***「祈り」と「手を合わせること」***

みなさんも神社仏閣を訪れてお祈りすると思いますが、

家族や仲間や大切な人たちなど、自分以外の人たちのために祈っている時は特に

脳内にセロトニンなどのいわゆる「幸せホルモン」が

分泌されることが最近の脳科学で分かってきているようです。

「幸せホルモン」が分泌されると穏やかな気持ちになり幸福感を感じられます。

人は自分の事だけに目が行きがちですが、周囲の人たちに災いがあると自分も暗い気持ちになります。

大切な人たちのために祈ることで、自分も幸福感を感じられるのですから一石二鳥です。

また、「お祈り」するときに「手を合わせる」と自然と心が落ち着き、穏やかになりますよね。

諸説ありますが、右手は仏様を表し、左手はこの世にいる人間を表しているそうです。

そのふたつが一体となるという意味や、手を合わせる姿勢は相手を攻撃する意思はなく、

「あなたのことを大切に思っています」という意味があるようです。

ですから、特に心がざわついている時には、
何も祈ることが無くてもぜひ、「目を閉じて、手をあわせて」みましょう。

オススメは、朝起きたときに5秒ほどでも手を合わせてみることです。

お日様や、仏壇や神社でもらったお札や、自分が持っているお守りやパワーストーンや、

たとえ活けているお花や飼っているペットに対してでも、または対象物が無くてもいいと思います。

一日のはじまりをおだやかな気持ちで始めるといいスタートがきれるはずです。

たとえ憂鬱な気持であったとしてもそれなりに落ち着いた感覚を持ってスタートできると思います。

****まとめ****

これまで8回にわたり、お付き合いいただきありがとうございました。

これまでの話を簡単にまとめてみます。

①自分にとっての「幸せの定義」を考えてみましょう。

自分にとってどいうことが幸せに感じるのかという意識を心のどこかに
常に持っておきましょう。その時々で変わっても構いません。
その意識を持つことで、チャンスに気づくことが多いものです。

それに関連して、「自分は何をしている時が好きなのか?(充実感や達成感、やりがい)」
「自分はどのようなことが得意なのか?」ということも意識して、方向性を決めてみましょう。

そして、それが他の人に役立つ方法はないのかなども合わせて意識していると

最終的には必ず自分が報われることになります。

②「瞑想(イメージング)」で成功体験を先取りしましょう。

自分の心地よい状態、状況やうまくやれている姿、健康に過ごしている姿などをイメージする
習慣を持ってみましょう。
寝る前の5分間くらいを利用すると、いい睡眠にもつながります。

③「プチハッピーを集めて」成功体験を積み上げ、ポジティブでしなやかな心を作りましょう。

周りにある小さな幸せや幸運を意識することで、実は自分は好調なんだという心持ちを維持しましょう。

多少のアンラッキーはすぐにリセットできるんだという「しなやかな心」を育てましょう。

④「自分の居場所」を整えましょう。

自分が落ち着ける場所を作り、そこを整頓しておきましょう。

雑然とさせていると、心もそれに影響を受け雑然としてきます。

もしみなさんが「福の神」だとしたら、小こぎれいな場所と小汚い場所のどちらを訪れるでしょうか?

⑤「心をリセットするきっかけ作り」

自分に原因のないアンラッキーが続くときは、心をリセットする自分だけのきっかけや行為を作っておくと
助けになります。

それをすれば流れを変えられると「自己暗示」をかけ「ひきずらない」心のクセをつけましょう。

⑥「言葉」を大切に

ネガティブな言葉を長々と使うのは避けましょう。自分が汚染されるからです。

「ありがとうございます」などの天国言葉を心の中で構いませんから、

プチハッピーを見つけたときに呟いてください。

もちろん感謝したいときには、しっかり声に出してみましょう。

以上、これまでお付き合いいただきありがとうございました。

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コメント

  1. 最終回で寂しいですけどありがとうございました♫また見直しながらがんばりたいと思います!

  2. へいちゃんさん、お付き合いいただきありがとうございました。
    「お悩みアーカイブ」もよろしければご覧ください。

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